【活用ガイド】

JVNDB-2015-006920

Linux Kernel の security/keys/keyctl.c の keyctl_read_key 関数におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Linux Kernel の security/keys/keyctl.c の keyctl_read_key 関数は、セマフォを適切に使用しないため、サービス運用妨害 (NULL ポインタデリファレンスおよびシステムクラッシュ) 状態にされるなど、不特定の影響を受ける脆弱性が存在します。

補足情報 : CWE による脆弱性タイプは、CWE-476: NULL Pointer Dereference (NULL ポインタデリファレンス) と識別されています。
http://cwe.mitre.org/data/definitions/476.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.9 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 4.3.4 未満

想定される影響

ローカルユーザにより、keyctl_revoke と keyctl_read コール間の競合状態を利用する巧妙に細工されたアプリケーションを介して、サービス運用妨害 (NULL ポインタデリファレンスおよびシステムクラッシュ) 状態にされるなど、不特定の影響を受ける可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Debian Linux レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 競合状態(CWE-362) [NVD評価]
  2. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2015-7550
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2015-7550
更新履歴

  • [2016年03月02日]
      掲載