【活用ガイド】

JVNDB-2015-006117

OpenSSL の ssl/s3_clnt.c におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

OpenSSL の ssl/s3_clnt.c は、マルチスレッドクライアントに使用された場合、誤ったデータ構造に PSK identity hint を書き込むため、サービス運用妨害 (競合状態および二重解放) 状態にされる脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


OpenSSL Project
  • OpenSSL 1.0.0t 未満の 1.0.0
  • OpenSSL 1.0.1p 未満の 1.0.1
  • OpenSSL 1.0.2d 未満の 1.0.2
オラクル
  • Oracle VM VirtualBox 4.3.36 未満
  • Oracle VM VirtualBox 5.0.14 未満
  • Sun Ray Software 11.1

想定される影響

リモートサーバにより、巧妙に細工された ServerKeyExchange メッセージを介して、サービス運用妨害 (競合状態および二重解放) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

OpenSSL Project オラクル
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 競合状態(CWE-362) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2015-3196
参考情報

  1. JVN : JVNVU#95113540
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2015-3196
更新履歴

  • [2015年12月08日]
      掲載
    [2016年01月28日]
      ベンダ情報:オラクル (Oracle Solaris Third Party Bulletin - January 2016) を追加
    [2016年05月31日]
      影響を受けるシステム:ベンダ情報の追加に伴い内容を更新
      ベンダ情報:オラクル (Oracle Critical Patch Update Advisory - April 2016) を追加
      ベンダ情報:オラクル (Oracle Critical Patch Update CVSS V2 Risk Matrices - April 2016) を追加
      ベンダ情報:オラクル (Text Form of Oracle Critical Patch Update - April 2016 Risk Matrices) を追加
      ベンダ情報:オラクル (April 2016 Critical Patch Update Released) を追加