【活用ガイド】

JVNDB-2015-005721

ARM mbed TLS におけるヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性

概要

ARM mbed TLS (旧 PolarSSL) には、ヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性が存在します。

本脆弱性は、影響を受けるバージョンが異なるため CVE-2015-5291 から分割されました。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.8 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


ARM Ltd.
  • ARM mbed TLS 1.3.14 未満の 1.3.x
  • ARM mbed TLS 2.1.2 未満の 2.x

想定される影響

リモートの SSL サーバにより、セッションを再開する ClientHello メッセージを作成する際、適切に処理されないセッションチケット拡張の過度に長いセッションチケット名を介して、サービス運用妨害 (クライアントクラッシュ) 状態にされる、および任意のコードを実行される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

ARM Ltd.
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. バッファエラー(CWE-119) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2015-8036
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2015-8036
  2. 関連文書 : cve-2015-5291: remote heap corruption in ARM mbed TLS / PolarSSL
  3. 関連文書 : analysis of cve-2015-5291
更新履歴

  • [2015年11月05日]
      掲載