【活用ガイド】

JVNDB-2015-005719

MobaXterm にコマンドインジェクションの脆弱性

概要

MobaXterm 8.3 より前のバージョンには、X11 サーバをデフォルト設定で使用している場合に ポート 6000/TCP からコマンドインジェクション攻撃を受ける可能性があります。

重要な機能に対する認証の欠如の問題 (CWE-306) - CVE-2015-7244
MobaXterm の X11 サーバ機能は全てのインターフェースで待ち受け状態になっており、さらに認証なしにポート 6000/TCP への X11 接続が可能です。遠隔の攻撃者はユーザに気づかれることなく当該製品に接続し、当該製品を実行しているユーザの権限で X11 のコマンドを実行するなどの操作を行うことができます。

CWE-306: Missing Authentication for Critical Function
http://cwe.mitre.org/data/definitions/306.html

なお、National Vulnerability Database (NVD) では、CWE-284 として公開されています。

CWE-284: Improper Access Control
http://cwe.mitre.org/data/definitions/284.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.5 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Mobatek
  • MobaXterm 8.3 より前のバージョン

想定される影響

遠隔の攻撃者によって、当該製品を実行しているユーザの権限で任意の X11 のコマンドを実行される可能性があります。
対策

[アップデートする]
Mobatek は本脆弱性の対策として、外部からの接続をユーザに通知し、接続を許可するか拒否するかを選択できる機能を追加した MobaXterm 8.3 をリリースしています。
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。

MobaXterm 8.3
http://mobaxterm.mobatek.net/download-home-edition.html
ベンダ情報

Mobatek
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [IPA評価]
  2. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2015-7244
参考情報

  1. JVN : JVNVU#95822377
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2015-7244
  3. US-CERT Vulnerability Note : VU#316888
  4. 関連文書 : CVE-2015-7244: MobaXTerm 8.2 Unauthenticated X11
更新履歴

  • [2015年11月05日]
      掲載