【活用ガイド】

JVNDB-2015-005519

ownCloud Server の仮想ファイルシステムにおけるアクセス制限を回避される脆弱性

概要

ownCloud Server の仮想ファイルシステムは、NULL が有効な getPath 戻り値であることを考慮しないため、アクセス制限を回避され、ユーザのファイルへのアクセス権を取得される脆弱性が存在します。

補足情報 : CWE による脆弱性タイプは、CWE-252: Unchecked Return Value (戻り値の未チェック) と識別されています。
https://cwe.mitre.org/data/definitions/252.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.0 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


ownCloud
  • ownCloud 6.0.9 未満
  • ownCloud 7.0.7 未満の 7.0.x
  • ownCloud 8.0.5 未満の 8.0.x

想定される影響

リモート認証されたユーザにより、削除された親フォルダのファイルへの共有リンクを介して、アクセス制限を回避され、ユーザのファイルへのアクセス権を取得される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

ownCloud
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2015-5954
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2015-5954
更新履歴

  • [2015年10月23日]
      掲載