【活用ガイド】

JVNDB-2015-005045

rpcbind の rpcb_svc_com.c の xprt_set_caller におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

rpcbind の rpcb_svc_com.c の xprt_set_caller には、解放済みメモリの使用 (Use-after-free) により、サービス運用妨害 (デーモンクラッシュ) 状態にされる脆弱性が存在します。

補足情報 : CWE による脆弱性タイプは、CWE-416: Use-after-free (解放済みメモリの使用) と識別されています。
http://cwe.mitre.org/data/definitions/416.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.5 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.0 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Canonical
  • Ubuntu 15.04
  • Ubuntu 14.04 LTS
  • Ubuntu 12.04 LTS
Debian
  • Debian GNU/Linux 7.0
rpcbind project
  • rpcbind 0.2.1 およびそれ以前
オラクル
  • Oracle Solaris 10
  • Oracle Solaris 11.3

想定される影響

第三者により、PMAP_CALLIT コードを含む巧妙に細工されたパケットを介して、サービス運用妨害 (デーモンクラッシュ) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Canonical Debian rpcbind project オラクル
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2015-7236
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2015-7236
更新履歴

  • [2015年10月05日]
      掲載
    [2016年05月31日]
      CVSS による深刻度:内容を更新
      影響を受けるシステム:ベンダ情報の追加に伴い内容を更新
      ベンダ情報:オラクル (Oracle Critical Patch Update CVSS V2 Risk Matrices - April 2016) を追加
      ベンダ情報:オラクル (Oracle Critical Patch Update Advisory - April 2016) を追加
      ベンダ情報:オラクル (Text Form of Oracle Critical Patch Update - April 2016 Risk Matrices) を追加
      ベンダ情報:オラクル (April 2016 Critical Patch Update Released) を追加