【活用ガイド】

JVNDB-2015-005042

Datalex のエアライン予約ソフトウェアに認証回避の脆弱性

概要

Datalex 社は、航空業界向けに、フライト情報閲覧、予約、支払い、分析等を支援するソフトウェアを提供しています。Datalex のエアライン予約ソフトウェアには、エラー処理の不備に起因する認証回避の脆弱性が存在します。

ユーザ制御のキーによる認証回避 (CWE-639) - CVE-2015-2858

CWE-639: Authorization Bypass Through User-Controlled Key
https://cwe.mitre.org/data/definitions/639.html

攻撃者は、データベースに問い合わせを行う際の HTTP POST リクエストのパラメータを変更することで、空の応答を返すよう仕向けます。空の応答に対するエラー処理の内容に問題があり、これを利用して任意のアカウントを乗っ取ることが可能です。ValidateFormAction.do や ProfileConfirmEditAddressAction.do に対する POST リクエストの profileId パラメータを細工する方法が報告されています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.5 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Datalex
  • Datalex のエアライン予約ソフトウェア

想定される影響

すべてのユーザのデータを取得される可能性があります。また、遠隔の攻撃者によって、任意のユーザのデータを変更される可能性があります。本脆弱性の影響はサーバの設定により異なります。
対策

[ユーザによる対策の必要はありません]
開発者によると、本脆弱性の修正対応は完了しており、2015/09/03 時点において、影響を受けるすべての航空会社でアップデートを完了しているとのことです。
ベンダ情報
ベンダ情報

Datalex
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2015-2858
参考情報

  1. JVN : JVNVU#96725367
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2015-2858
  3. US-CERT Vulnerability Note : VU#693036
更新履歴

  • [2015年10月05日]
      掲載