【活用ガイド】

JVNDB-2015-004457

Linux-PAM の pam_unix モジュールの _unix_run_helper_binary 関数におけるユーザ名を列挙される脆弱性

概要

Linux-PAM (別名 pam) の pam_unix モジュールの _unix_run_helper_binary 関数には、パスワードに直接アクセスできない場合、ユーザ名を列挙される、またはサービス運用妨害 (ハング) 状態にされる脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.5 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 低
CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.8 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


kernel.org
  • Linux-PAM 1.2.1 未満
オラクル
  • XCP 1121 未満 (SPARC Enterprise M3000/M4000/M5000/M8000/M9000 サーバ)
  • SPARC Enterprise M3000 サーバ
  • SPARC Enterprise M4000 サーバ
  • SPARC Enterprise M5000 サーバ
  • SPARC Enterprise M8000 サーバ
  • SPARC Enterprise M9000 サーバ

想定される影響

ローカルユーザにより、過度に長いパスワードを介して、ユーザ名を列挙される、またはサービス運用妨害 (ハング) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

kernel.org Trustwave オラクル レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 情報漏えい(CWE-200) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2015-3238
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2015-3238
更新履歴

  • [2015年08月27日]
      掲載
    [2016年05月31日]
      CVSS による深刻度:内容を更新
      影響を受けるシステム:ベンダ情報の追加に伴い内容を更新
      ベンダ情報:オラクル (Oracle Critical Patch Update CVSS V2 Risk Matrices - April 2016) を追加
      ベンダ情報:オラクル (Oracle Critical Patch Update Advisory - April 2016) を追加
      ベンダ情報:オラクル (Text Form of Oracle Critical Patch Update - April 2016 Risk Matrices) を追加
      ベンダ情報:オラクル (April 2016 Critical Patch Update Released) を追加