【活用ガイド】

JVNDB-2015-004021

Linux Kernel の net/ipv4/ping.c 内の ping_unhash 関数における権限を取得される脆弱性

概要

Linux Kernel の net/ipv4/ping.c 内の ping_unhash 関数は、unhash 操作中に特定のリストデータ構造を初期化しないため、権限を取得される、またはサービス運用妨害 (解放済みメモリの使用 (Use-after-free) およびシステムクラッシュ) 状態にされる脆弱性が存在します。

補足情報 : CWE による脆弱性タイプは、CWE-416: Use-after-free (解放済みメモリの使用) と識別されています。
http://cwe.mitre.org/data/definitions/416.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.9 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 4.0.3 未満

想定される影響

ローカルユーザにより、IPPROTO_ICMP または IPPROTO_ICMPV6 プロトコル用に SOCK_DGRAM の socket システムコールを作成され、その後、切断の後にシステムコール接続を実行されることで、権限を取得される、またはサービス運用妨害 (解放済みメモリの使用 (Use-after-free) およびシステムクラッシュ) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2015-3636
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2015-3636
更新履歴

  • [2015年08月07日]
      掲載
    [2015年09月03日]
      ベンダ情報:レッドハット (RHSA-2015:1564) を追加