【活用ガイド】

JVNDB-2015-003624

複数の Microsoft Excel 製品および Office 互換機能パックにおける権限昇格の脆弱性

概要

Microsoft Excel 2007、Excel 2010、Excel Viewer 2007 および Office 互換機能パックには、検索パスに関する処理に不備があるため、権限を取得される脆弱性が存在します。

マイクロソフトセキュリティ情報には、この脆弱性は「Microsoft Excel DLL のリモートでコードが実行される脆弱性」と記載されています。

補足情報 : CWE による脆弱性タイプは、CWE-426: Untrusted Search Path (信頼性のない検索パス) と識別されています。
http://cwe.mitre.org/data/definitions/426.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.9 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Excel 2007 SP3
  • Microsoft Excel 2010 SP2 (64 ビット版)
  • Microsoft Excel 2010 SP2 (32 ビット版)
  • Microsoft Excel Viewer 2007 SP3
  • Microsoft Office 互換機能パック SP3

想定される影響

ローカルユーザにより、カレントワーキングディレクトリ配下にあるトロイの木馬の DLL を介して、権限を取得される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
  • Microsoft Security Bulletin : MS15-070
  • マイクロソフト セキュリティ情報 : MS15-070
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2015-2378
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2015-2378
  2. IPA 重要なセキュリティ情報 : Microsoft 製品の脆弱性対策について(2015年7月)
  3. JPCERT 注意喚起 : JPCERT-AT-2015-0025
  4. 警察庁 @police : マイクロソフト社のセキュリティ修正プログラムについて(MS15-058,065,066,067,068,069,070,071,072,073,074,075,076,077)(2015年07月15日)
更新履歴

  • [2015年07月16日]
      掲載