【活用ガイド】

JVNDB-2015-002112

GNU C Library の stdio-common/vfscanf.c 内の ADDW マクロにおけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

GNU C Library (別名 glibc または libc6) の stdio-common/vfscanf.c 内の ADDW マクロは、alloca 関数の使用にあたりリスク管理の決定中、データ型のサイズを適切に考慮しないため、サービス運用妨害 (セグメンテーション違反) 状態にされる、またはスタック境界を越えてメモリ領域を上書きされる脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.4 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


GNU Project
  • GNU C Library 2.21 未満

想定される影響

攻撃者により、wscanf コールにおいて適切に処理されないワイド文字を含む過度に長い行を介して、サービス運用妨害 (セグメンテーション違反) 状態にされる、またはスタック境界を越えてメモリ領域を上書きされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

GNU Project
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. バッファエラー(CWE-119) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2015-1473
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2015-1473
  2. 関連文書 : Re: CVE request: heap buffer overflow in glibc swscanf
更新履歴

  • [2015年04月09日]
      掲載