【活用ガイド】

JVNDB-2015-001648

Linux Kernel の arch/x86/kvm/emulate.c 内の em_sysenter 関数におけるゲスト OS の権限を取得される脆弱性

概要

Linux Kernel の arch/x86/kvm/emulate.c 内の em_sysenter 関数には、ゲスト OS に SYSENTER MSR の初期化が欠落している場合、ゲスト OS の権限を取得される、またはサービス運用妨害(ゲスト OS クラッシュ) 状態にされる脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.7 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 3.18.5 未満

想定される影響

ゲスト OS ユーザにより、SYSENTER 命令のエミュレーションへの 16-bit コードセグメントの利用を誘発されることで、ゲスト OS の権限を取得される、またはサービス運用妨害(ゲスト OS クラッシュ) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 競合状態(CWE-362) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2015-0239
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2015-0239
更新履歴

  • [2015年03月04日]
      掲載