【活用ガイド】

JVNDB-2015-001587

Adtrustmedia PrivDog に SSL サーバ証明書の検証不備の脆弱性

概要

Adtrustmedia が提供する PrivDog には SSL サーバ証明書の検証不備の脆弱性が存在します。

Adtrustmedia が提供する PrivDog は、Man-in-the-Middle (MITM) プロキシをインストールすると同時に、ルート CA 証明書を新規インストールします。MITM プロキシ機能は NetFilter SDK を使って実装されています。ルート CA 証明書はプログラムのインストールの際に生成されるため、インストール毎に異なる証明書が発行されますが、PrivDog は NetFilter SDK の SSL サーバ証明書の検証機能を使用していません。そのため、スプーフィングされた、または MITM プロキシ経由の HTTPS アクセスであっても、ウェブブラウザは警告を表示しません。

NetFilter SDK
http://netfiltersdk.com/
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 8.5 (危険) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


Adtrustmedia, LLC.
  • PrivDog 3.0.96.0

想定される影響

サーバ証明書に関してウェブブラウザの警告が出力されず、偽装されたウェブサイトに HTTPS 通信を行ったり、HTTPS 通信の内容を傍受されたりする可能性があります。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
本脆弱性は PrivDog 3.0.105.0 で修正されています。

[Privdog をアンインストールする]
Privdog をアンインストールすることで、MITM プロキシとルート CA 証明書が削除され、SSL サーバ証明書の検証が行われるようになります。
ベンダ情報

Adtrustmedia, LLC. Comodo
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

参考情報

  1. JVN : JVNVU#91326102
  2. US-CERT Vulnerability Note : VU#366544
  3. 関連文書 : Hanno's blog : Adware Privdog worse than Superfish
  4. 関連文書 : FT_SSL : SSL decoder/encoder.
更新履歴

  • [2015年02月25日]
      掲載