【活用ガイド】

JVNDB-2014-008063

Linux Kernel の Btrfs の実装における ACL 設定を回避される脆弱性

概要

Linux Kernel の Btrfs の実装は、可視の拡張属性 (xattr) の状態がリクエストされた置換と同一であることを確認しないため、ACL 設定を回避され、権限を取得される脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.9 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 3.19 未満

想定される影響

ローカルユーザにより、以下のタイミングの標準のファイルシステム操作を介して、ACL 設定を回避され、権限を取得される可能性があります。

(1) 競合状態に関連した拡張属性置換 (xattr-replacement) タイムウィンドウ時
(2) データが合わないために失敗する拡張属性置換 (xattr-replacement) の試行後
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 競合状態(CWE-362) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2014-9710
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2014-9710
更新履歴

  • [2015年05月29日]
      掲載