【活用ガイド】

JVNDB-2014-008002

PHP の Fileinfo コンポーネントで使用される file の readelf.c におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

PHP の Fileinfo コンポーネントで使用される file の readelf.c は、pread が利用可能なデータの一部しか読まないことがあることを考慮しないため、サービス運用妨害 (未初期化メモリへのアクセス) 状態にされるなど、不特定の影響を受ける脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.5 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


file project
  • file 5.22 未満
The PHP Group
  • PHP 5.4.37 未満
  • PHP 5.5.21 未満の 5.5.x
  • PHP 5.6.5 未満の 5.6.x

想定される影響

第三者により、巧妙に細工された ELF ファイルを介して、サービス運用妨害 (未初期化メモリへのアクセス) 状態にされるなど、不特定の影響を受ける可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

file project The PHP Group オラクル
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切な入力確認(CWE-20) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2014-9653
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2014-9653
  2. 関連文書 : [PATCH] readelf.c: better checks for values returned by pread
更新履歴

  • [2015年04月02日]
      掲載
    [2015年07月30日]
      ベンダ情報:オラクル (Oracle Solaris Third Party Bulletin - July 2015) を追加