【活用ガイド】

JVNDB-2014-007921

MIT Kerberos 5 におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

MIT Kerberos 5 (別名 krb5) は、krb5_read_message のデータフィールドが '\0' 文字で終わる文字列として表されることを誤って予測するため、サービス運用妨害 (NULL ポインタデリファレンスまたは out-of-bounds read) 状態にされる脆弱性が存在します。

補足情報 : CWE による脆弱性タイプは、CWE-476: NULL Pointer Dereference (NULL ポインタデリファレンス) と識別されています。
http://cwe.mitre.org/data/definitions/476.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.0 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


MIT Kerberos
  • Kerberos 1.13.1 まで
オラクル
  • Oracle Solaris 10
  • Oracle Solaris 11.2

想定される影響

第三者により、(1) ゼロバイトのバージョン文字列を介して、サービス運用妨害 (NULL ポインタデリファレンス) 状態にされる、または (2) '\0' 文字を省略されることで、サービス運用妨害 (out-of-bounds read) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

MIT Kerberos オラクル
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2014-5355
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2014-5355
更新履歴

  • [2015年02月23日]
      掲載
    [2015年03月02日]
      影響を受けるシステム:ベンダ情報の追加に伴い内容を更新
      ベンダ情報:オラクル (Oracle Third Party Bulletin - January 2015) を追加