【活用ガイド】

JVNDB-2014-005866

X.Org X Window System および X.Org Server におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

X.Org X Window System (別名 X11 および X) および X.Org Server (別名 xserver および xorg-server) は、SUN-DES-1 (Secure RPC) 認証資格を使用する際、malloc コールの戻り値をチェックしないため、サービス運用妨害 (NULL ポインタデリファレンスおよびサーバクラッシュ) 状態にされる脆弱性が存在します。

補足情報 : CWE による脆弱性タイプは、CWE-476: NULL Pointer Dereference (NULL ポインタデリファレンス) と識別されています。
http://cwe.mitre.org/data/definitions/476.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


X.Org Foundation
  • X Window System X11R5
  • X.Org Server 1.16.3 未満
オラクル
  • Oracle Virtualization の Oracle Secure Global Desktop 4.63
  • Oracle Virtualization の Oracle Secure Global Desktop 4.71
  • Oracle Virtualization の Oracle Secure Global Desktop 5.1
  • Oracle Virtualization の Oracle Secure Global Desktop 5.2

想定される影響

第三者により、巧妙に細工された接続要求を介して、サービス運用妨害 (NULL ポインタデリファレンスおよびサーバクラッシュ) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

NVIDIA X.Org Foundation オラクル
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2014-8091
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2014-8091
  2. 関連文書 : MGASA-2014-0532
更新履歴

  • [2014年12月11日]
      掲載
    [2015年06月04日]
      参考情報:関連文書 (MGASA-2014-0532) を追加
    [2015年07月29日]
      影響を受けるシステム:ベンダ情報の追加に伴い内容を更新
      ベンダ情報:オラクル (Oracle Critical Patch Update Advisory - July 2015) を追加
      ベンダ情報:オラクル (Text Form of Oracle Critical Patch Update - July 2015 Risk Matrices) を追加
      ベンダ情報:オラクル (July 2015 Critical Patch Update Released) を追加
    [2015年11月06日]
      ベンダ情報:オラクル (Oracle Solaris Third Party Bulletin - October 2015) を追加