【活用ガイド】

JVNDB-2014-005327

Linux Kernel の virt/kvm/iommu.c 内の kvm_iommu_map_pages 関数におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Linux Kernel の virt/kvm/iommu.c 内の kvm_iommu_map_pages 関数には、マッピングの失敗を処理している間、ページ数を誤って計算するため、サービス運用妨害 (ホスト OS ページのピンニング解除) 状態にされるなど、不特定の影響を受ける脆弱性が存在します。

本脆弱性は CVE-2014-3601 の修正が不完全だったことによる脆弱性です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.6 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 3.17.2 まで

想定される影響

ゲスト OS ユーザにより、ゲスト OS の権限を利用されることで、サービス運用妨害 (ホスト OS ページのピンニング解除) 状態にされるなど、不特定の影響を受ける可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. バッファエラー(CWE-119) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2014-8369
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2014-8369
更新履歴

  • [2014年11月11日]
      掲載
    [2015年06月08日]
      ベンダ情報:レッドハット (RHSA-2015:0674) を追加