【活用ガイド】

JVNDB-2014-004850

複数の Microsoft Windows 製品のカーネルモードドライバの fastfat.sys における任意のコードを実行される脆弱性

概要

複数の Microsoft Windows 製品のカーネルモードドライバの fastfat.sys (別名 FASTFAT ドライバ) は、メモリの割り当てを適切に行わないため、任意のコードを実行される、またはサービス運用妨害 (予約済みメモリの書き込み) 状態にされる脆弱性が存在します。

マイクロソフトセキュリティ情報には、この脆弱性は「Microsoft Windows ディスク パーティション ドライバーの特権の昇格の脆弱性」と記載されています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.2 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Windows Server 2003 SP2
  • Microsoft Windows Server 2003 x64 Edition SP2
  • Microsoft Windows Server 2003 for Itanium-based Systems SP2
  • Microsoft Windows Server 2008 for 32-bit Systems SP2
  • Microsoft Windows Server 2008 for x64-based Systems SP2
  • Microsoft Windows Server 2008 for Itanium-based Systems SP2
  • Microsoft Windows Server 2008 for x64-based Systems SP2 (Server Core インストール)
  • Microsoft Windows Server 2008 for 32-bit Systems SP2 (Server Core インストール)
  • Microsoft Windows Vista SP2
  • Microsoft Windows Vista x64 Edition SP2

想定される影響

物理的に端末の操作が可能な攻撃者により、巧妙に細工された USB デバイスに接続されることで、任意のコードを実行される、またはサービス運用妨害 (予約済みメモリの書き込み) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. リソース管理の問題(CWE-399) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2014-4115
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2014-4115
  2. IPA 重要なセキュリティ情報 : Microsoft 製品の脆弱性対策について(2014年10月)
  3. JPCERT 注意喚起 : JPCERT-AT-2014-0039
  4. 警察庁 @police : マイクロソフト社のセキュリティ修正プログラムについて(MS14-056,057,058,059,060,061,062,063)(2014年10月15日)
更新履歴

  • [2014年10月21日]
      掲載