【活用ガイド】

JVNDB-2014-003840

Linux Kernel の fs/namespace.c における権限を取得される脆弱性

概要

Linux Kernel の fs/namespace.c は、バインドマウントの再マウント中に MNT_NODEV、MNT_NOSUID、MNT_NOEXEC の消去、および MNT_ATIME_MASK の変更を適切に制限しないため、権限を取得される、atime が有効なシステム上でバックアップや監査を妨害される、または atime が無効なシステム上でサービス運用妨害 (過剰なファイルシステムの更新) 状態にされる脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.0 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 3.16.1 まで

想定される影響

ローカルユーザにより、ユーザの名前空間に含まれる "mount -o remount" コマンドを介して、権限を取得される、atime が有効なシステム上でバックアップや監査を妨害される、または atime が無効なシステム上でサービス運用妨害 (過剰なファイルシステムの更新) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2014-5207
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2014-5207
更新履歴

  • [2014年08月19日]
      掲載
    [2014年09月02日]
      CVSS による深刻度:内容を更新