【活用ガイド】

JVNDB-2014-003809

OpenSSL の DTLS の実装の d1_both.c におけるメモリ二重解放の脆弱性

概要

OpenSSL の DTLS の実装の d1_both.c には、メモリを二重に解放する不備があるため、サービス運用妨害 (アプリケーションクラッシュ) 状態にされる脆弱性が存在します。

補足情報 : CWE による脆弱性タイプは、CWE-415: Double Free (二重解放) と識別されています。
http://cwe.mitre.org/data/definitions/415.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.0 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


OpenSSL Project
  • OpenSSL 0.9.8 以上 0.9.8zb 未満
  • OpenSSL 1.0.0 以上 1.0.0n 未満
  • OpenSSL 1.0.1 以上 1.0.1i 未満
ヒューレット・パッカード
  • HP Virtual Connect 8Gb 24ポート ファイバーチャネル モジュール 3.00 未満 (VC (バーチャルコネクト) 4.40 未満)

上記以外の OpenSSL を利用する他の製品も影響を受ける可能性があります。
本脆弱性の影響を受ける HP SSL の詳細については、ベンダ情報 HPSBOV03099 SSRT101686 をご確認ください。
想定される影響

第三者により、エラー状態を誘発する巧妙に細工された DTLS パケットを介して、サービス運用妨害 (アプリケーションクラッシュ) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Huawei IBM OpenSSL Project オラクル ターボリナックス ヒューレット・パッカード レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2014-3505
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2014-3505
更新履歴

  • [2014年08月15日]
      掲載
    [2014年09月17日]
      ベンダ情報:オラクル (ELSA-2014-1053) を追加
    [2014年11月14日]
      概要:内容を更新
      影響を受けるシステム:ベンダ情報の追加に伴い内容を更新
      ベンダ情報:ヒューレット・パッカード (HPSBUX03095 SSRT101674) を追加
      ベンダ情報:ヒューレット・パッカード (HPSBOV03099 SSRT101686) を追加
      ベンダ情報:レッドハット (RHSA-2014:1297) を追加
      ベンダ情報:レッドハット (RHSA-2014:1256) を追加
    [2014年11月28日]
      ベンダ情報:IBM (1682293) を追加
      ベンダ情報:IBM (1686997) を追加
      ベンダ情報:Huawei (Huawei-SA-20141008-OpenSSL) を追加
    [2015年04月08日]
      ベンダ情報:ターボリナックス (TLSA-2014-6) を追加
    [2015年06月09日]
      影響を受けるシステム:ベンダ情報の追加に伴い内容を更新
      ベンダ情報:ヒューレット・パッカード (HPSBHF03293) を追加