【活用ガイド】

JVNDB-2014-003712

Cobham thraneLINK デバイスのファームウェアアップデート機能に脆弱性

概要

Cobham thraneLINK デバイスのファームウェアアップデート機能には、脆弱性が存在します。

Cobham の thraneLINK プロトコルでは、ファームウェアのアップデートの電子署名を検証しません(CWE-347)。また、ネットワークに接続された thraneLINK デバイスは、SLPFindSrvs プロトコルで列挙することができます。結果として、細工された SNMP リクエストにより、第三者が用意した TFTP サーバ から不正なファームウェアアップデートをダウンロードさせられる可能性があります。

CWE-347: Improper Verification of Cryptographic Signature
http://cwe.mitre.org/data/definitions/347.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 9.3 (危険) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Cobham plc
  • SAILOR 6006 Message Terminal
  • SAILOR 6110 mini-C GMDSS
  • SAILOR 6222 VHF
  • SAILOR 6300 MF/HF

想定される影響

遠隔の第三者によって、thraneLINK デバイスに悪意あるファームウェアイメージを展開され、任意のコードを実行される可能性があります。
対策

2014年8月8日現在、対策方法は不明です。

[ワークアラウンドを実施する]
次のワークアラウンドを実施することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

 ・ thraneLINK デバイスからの TFTP アクセスを制限する
 ・ ネットワークに接続されている thraneLINK デバイスの検出を防ぐため、427/UDP へのブロードキャストを制限する
ベンダ情報

Cobham plc
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2014-0328
参考情報

  1. JVN : JVNVU#99941229
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2014-0328
  3. US-CERT Vulnerability Note : VU#179732
更新履歴

  • [2014年08月11日]
      掲載
    [2014年08月18日]
      影響を受けるシステム:内容を更新
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2014-0328) を追加