【活用ガイド】

JVNDB-2014-002785

Linux Kernel の kernel/futex.c の futex_requeue 関数における権限を取得される脆弱性

概要

Linux Kernel の kernel/futex.c の futex_requeue 関数は、コールが二つの異なる futex のアドレスを持つことを確認しないため、権限を取得される脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.2 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 3.14.5 まで
レッドハット
  • Red Hat Enterprise MRG 2.0
  • Red Hat Enterprise Linux 6

想定される影響

ローカルユーザにより、危険な待ちプロセス (waiter) の変更を促す巧妙に細工された FUTEX_REQUEUE コマンドを介して、権限を取得される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux オラクル レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 情報不足(CWE-noinfo) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2014-3153
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2014-3153
  2. CISA Known Exploited Vulnerabilities Catalog : CVE-2014-3153
更新履歴

  • [2014年06月10日]
      掲載
    [2014年08月06日]
      ベンダ情報:オラクル (ELSA-2014-3037) を追加
      ベンダ情報:オラクル (ELSA-2014-3038) を追加
      ベンダ情報:オラクル (ELSA-2014-3039) を追加
      ベンダ情報:オラクル (ELSA-2014-0771) を追加
  • [2024年07月08日]
      CVSS による深刻度:内容を更新
      CWE による脆弱性タイプ一覧:内容を更新