【活用ガイド】

JVNDB-2014-002703

dpkg におけるディレクトリトラバーサル攻撃を実行される脆弱性

概要

dpkg は、パッチプログラムに "C スタイルでエンコードされたファイル名 (C-style encoded filename)" 機能に対応していることを想定しており、非対応のパッチプログラムについても同機能がサポートされるため、インタラクションエラー (interaction error) を誘発し、ディレクトリトラバーサル攻撃を実行され、意図されたディレクトリの外にあるファイルを変更される脆弱性が存在します。

なお、本脆弱性は、外部プログラムの動作に対する非現実的な制約への依存性に起因します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.4 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Debian
  • dpkg 1.15.9
  • dpkg 1.16.14 未満の 1.16.x
  • dpkg 1.17.9 未満の 1.17.x

想定される影響

第三者により、巧妙に細工されたソースパッケージを介して、ディレクトリトラバーサル攻撃を実行され、意図されたディレクトリの外にあるファイルを変更される可能性があります。
対策

ベンダ情報および参考情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Debian
  • Debian Bug report logs : 746306
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. パス・トラバーサル(CWE-22) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2014-3227
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2014-3227
  2. 関連文書 : CVE request: directory traversal in DSA-2915-1-patched dpkg in Debian squeeze
  3. 関連文書 : Re: CVE request: another path traversal in dpkg-source during unpack
更新履歴

  • [2014年06月03日]
      掲載
    [2014年06月27日]
      CVSS による深刻度:内容を更新