【活用ガイド】

JVNDB-2014-002465

Microsoft Office における権限昇格の脆弱性

概要

Microsoft Office には、簡体字中国語の校正ツールが有効な場合、検索パスに関する処理に不備があるため、権限を取得される脆弱性が存在します。

マイクロソフトセキュリティ情報には、この脆弱性は「Microsoft Office の中国語文章校正の脆弱性」と記載されています。

補足情報 : CWE による脆弱性タイプは、CWE-426: Untrusted Search Path (信頼性のない検索パス) と識別されています。
http://cwe.mitre.org/data/definitions/426.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 9.3 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Office 2007 SP3 (校正ツール) (簡体字中国語のみ)
  • Microsoft Office 2010 SP1 (32 ビット版) (校正ツール) (簡体字中国語のみ)
  • Microsoft Office 2010 SP1 (64 ビット版) (校正ツール) (簡体字中国語のみ)
  • Microsoft Office 2010 SP2 (32 ビット版) (校正ツール) (簡体字中国語のみ)
  • Microsoft Office 2010 SP2 (64 ビット版) (校正ツール) (簡体字中国語のみ)
  • Microsoft Office 2013 (32 ビット版) (校正ツール)
  • Microsoft Office 2013 (64 ビット版) (校正ツール)
  • Microsoft Office 2013 RT (校正ツール)
  • Microsoft Office 2013 RT SP1 (校正ツール)
  • Microsoft Office 2013 SP1 (32 ビット版) (校正ツール)
  • Microsoft Office 2013 SP1 (64 ビット版) (校正ツール)

想定される影響

ローカルユーザにより、カレントワーキングディレクトリ内のトロイの木馬の DLL を介して、権限を取得される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2014-1756
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2014-1756
  2. JPCERT 注意喚起 : JPCERT-AT-2014-0021
  3. 警察庁 @police : マイクロソフト社のセキュリティ修正プログラムについて(MS14-022,023,024,025,026,027,028,029)(2014年05月14日)
  4. IPA 緊急対策情報 : Microsoft 製品の脆弱性対策について(2014年5月)
更新履歴

  • [2014年05月15日]
      掲載
    [2014年07月02日]
      CVSS による深刻度:内容を更新