【活用ガイド】

JVNDB-2014-002455

Linux Kernel の net/core/filter.c の sk_run_filter 関数におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Linux Kernel の net/core/filter.c 内の sk_run_filter 関数の (1) BPF_S_ANC_NLATTR および (2) BPF_S_ANC_NLATTR_NEST 拡張機能の実装は、特定の length 値が十分に大きいかをチェックしないため、サービス運用妨害 (整数アンダーフローおよびシステムクラッシュ) 状態にされる脆弱性が存在します。

なお、影響を受けるコードは、本脆弱性が公表される前に __skb_get_nlattr および __skb_get_nlattr_nest 関数へ移動されました。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.9 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 3.14.3 まで

想定される影響

ローカルユーザにより、巧妙に細工された BPF 命令を介して、サービス運用妨害 (整数アンダーフローおよびシステムクラッシュ) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 整数オーバーフローまたはラップアラウンド(CWE-190) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2014-3144
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2014-3144
更新履歴

  • [2014年05月13日]
      掲載