【活用ガイド】

JVNDB-2014-002006

Linux Kernel の virt/kvm/ioapic.c の ioapic_deliver 関数におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Linux Kernel の virt/kvm/ioapic.c の ioapic_deliver 関数は、kvm_irq_delivery_to_apic の戻り値を適切に検証しないため、サービス運用妨害 (ホスト OS クラッシュ) 状態にされる脆弱性が存在します。

なお、影響を受けるコードは、本脆弱性が公表される前に ioapic_service 関数へ移動されました。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.5 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 3.14.1 まで

想定される影響

ゲスト OS ユーザにより、I/O APIC のリダイレクションテーブルの巧妙に細工されたエントリを介して、サービス運用妨害 (ホスト OS クラッシュ) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切な入力確認(CWE-20) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2014-0155
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2014-0155
更新履歴

  • [2014年04月16日]
      掲載