【活用ガイド】

JVNDB-2013-005465

Microsoft Office 2007 および 2010 の hxds.dll における任意のコードを実行される脆弱性

概要

Microsoft Office 2007 および 2010 の hxds.dll は、ASLR 保護メカニズムを実装しないため、任意のコードを実行される脆弱性が存在します。

本脆弱性への攻撃が 2013 年 12 月に観測されています。

マイクロソフトセキュリティ情報には、この脆弱性は「HXDS ASLR の脆弱性」と記載されています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Office 2007 SP3
  • Microsoft Office 2010 SP1 (32 ビット版)
  • Microsoft Office 2010 SP2 (32 ビット版)
  • Microsoft Office 2010 SP1 (64 ビット版)
  • Microsoft Office 2010 SP2 (64 ビット版)

想定される影響

第三者により、Internet Explorer を使用して訪れた Web サイト上の巧妙に細工された COM コンポーネントを介して、任意のコードを実行される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2013-5057
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2013-5057
  2. JPCERT 注意喚起 : JPCERT-AT-2013-0047
  3. 警察庁 @police : マイクロソフト社のセキュリティ修正プログラムについて(MS13-096,097,098,099,100,101,102,103,104,105,106)
  4. IPA 緊急対策情報 : Microsoft 製品の脆弱性対策について(12月)
更新履歴

  • [2013年12月12日]
      掲載