【活用ガイド】

JVNDB-2013-005144

MIT Kerberos の鍵配布センタの main.c 内の setup_server_realm 関数におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

MIT Kerberos 5 (別名 krb5) の鍵配布センタ (KDC) の main.c 内の setup_server_realm 関数には、複数のレルムが構成されている場合、サービス運用妨害 (NULL ポインタデリファレンスおよびデーモンクラッシュ) 状態にされる脆弱性が存在します。

補足情報 : CWE による脆弱性タイプは、CWE-476: NULL Pointer Dereference (NULL ポインタデリファレンス) と識別されています。
http://cwe.mitre.org/data/definitions/476.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


MIT Kerberos
  • Kerberos 5 1.10.7 未満

想定される影響

第三者により、巧妙に細工されたリクエストを介して、サービス運用妨害 (NULL ポインタデリファレンスおよびデーモンクラッシュ) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

MIT Kerberos オラクル レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. NULL ポインタデリファレンス(CWE-476) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2013-1418
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2013-1418
  2. 関連文書 : MGASA-2013-0335
更新履歴

  • [2013年11月19日]
      掲載
    [2014年02月26日]
      ベンダ情報:MIT Kerberos (Kerberos Version 5, Release 1.11) を追加
      ベンダ情報:レッドハット (Bug 1026942) を追加
      参考情報:関連文書 (MGASA-2013-0335) を追加
    [2014年03月05日]
      ベンダ情報:オラクル (Multiple vulnerabilities in Kerberos) を追加