【活用ガイド】

JVNDB-2013-004916

Cyrus SASL におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Cyrus SASL は、glibc に実装された crypt 関数によるエラーで NULL 値が返された場合、適切に処理されないため、サービス運用妨害 (スレッドクラッシュおよび消費) 状態にされる脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Carnegie Mellon University (Project Cyrus)
  • Cyrus SASL 2.1.26 およびそれ以前
GNU Project
  • GNU C Library 2.17 以降

想定される影響

第三者により、(1) FIPS-140 が有効な不正なソルト (salt)、(2) DES、または (3) MD5 で暗号化されたパスワードを介して、NULL ポインタデリファレンスを誘発されることで、サービス運用妨害 (スレッドクラッシュおよび消費) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Carnegie Mellon University (Project Cyrus) Gentoo Linux
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 数値処理の問題(CWE-189) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2013-4122
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2013-4122
更新履歴

  • [2013年10月29日]
      掲載