【活用ガイド】

JVNDB-2013-003725

Microsoft Internet Explorer 7 から 10 の保護モード機能における特権の昇格の脆弱性

概要

Microsoft Internet Explorer 7 から 10 の保護モード機能は、整合性アクセスレベル (Integrity Access Level、別名 IL) の保護メカニズムを適切に実装していないため、整合性レベルが Medium (medium-integrity) の特権を取得される脆弱性が存在します。

マイクロソフトセキュリティ情報には、この脆弱性は「プロセス整合性レベルの割り当ての脆弱性」と記載されています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.6 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Internet Explorer 7
  • Microsoft Internet Explorer 8
  • Microsoft Internet Explorer 9
  • Microsoft Internet Explorer 10

Windows Vista SP2、Windows Server 2008 SP2 および R2 SP1、Windows 7 SP1、Windows 8、Windows Server 2012、および Windows RT 上で稼働する上記のバージョンの Microsoft Internet Explorer が、本脆弱性の影響を受けます。
想定される影響

第三者により、整合性レベルが Low (low-integrity) のプロセスへのアクセスを利用されることで、整合性レベルが Medium (medium-integrity) の特権を取得される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
  • Microsoft Security Bulletin : MS13-059
  • マイクロソフト セキュリティ情報 : MS13-059
富士通
  • 富士通 セキュリティ情報 : TA13-225A
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2013-3186
参考情報

  1. JVN : JVNTA13-225A
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2013-3186
  3. JPCERT 注意喚起 : JPCERT-AT-2013-0035
  4. 警察庁 @police : マイクロソフト社のセキュリティ修正プログラムについて(MS13-059,060,061,062,063,064,065,066)(2013年08月14日)
  5. US-CERT Technical Cyber Security Alert : TA13-225
  6. IPA 緊急対策情報 : Microsoft 製品の脆弱性対策について(8月)
更新履歴

  • [2013年08月15日]
      掲載