【活用ガイド】

JVNDB-2013-002498

Linux Kernel の ftrace の実装におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Linux Kernel の ftrace の実装には、サービス運用妨害 (NULL ポインタデリファレンスおよびシステムクラッシュ) 状態にされるなど、不特定の影響を受ける脆弱性が存在します。

補足情報 : CWE による脆弱性タイプは、CWE-476: NULL Pointer Dereference (NULL ポインタデリファレンス) と識別されています。
http://cwe.mitre.org/data/definitions/476.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.2 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 3.8.8 未満
レッドハット
  • Red Hat Enterprise MRG 2.0 
  • Red Hat Enterprise Linux 6

想定される影響

ローカルユーザにより、(1) set_ftrace_pid または (2) set_graph_function ファイルへの書き込みアクセスを行う CAP_SYS_ADMIN 機能を利用され、その後で lseek システムコールを発生されることで、サービス運用妨害 (NULL ポインタデリファレンスおよびシステムクラッシュ) 状態にされるなど、不特定の影響を受ける可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Canonical Linux Novell レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2013-3301
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2013-3301
更新履歴

  • [2013年04月30日]
      掲載
    [2013年07月02日]
      ベンダ情報:Ubuntu (USN-1838-1) を追加
      ベンダ情報:Ubuntu (USN-1836-1) を追加
      ベンダ情報:Ubuntu (USN-1835-1) を追加
      ベンダ情報:Ubuntu (USN-1834-1) を追加
    [2013年10月31日]
      ベンダ情報:Novell (SUSE-SU-2013:1473) を追加
    [2014年03月10日]
      ベンダ情報:レッドハット (RHSA-2013:1051) を追加
      ベンダ情報:レッドハット (RHSA-2013:1080) を追加
      ベンダ情報:レッドハット (RHSA-2013:1264) を追加