【活用ガイド】

JVNDB-2013-001903

自動バグ報告ツール (ABRT) における権限を取得される脆弱性

概要

自動バグ報告ツール (Automatic Bug Reporting Tool、略称 ABRT) の abrt-action-install-debuginfo には、任意のファイルに誰でも読み取り可能な権限 (world-readable パーミッション) を設定されることで、権限を取得される脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.9 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


レッドハット
  • 自動バグ報告ツール (ABRT) 2.0.9 およびそれ以前

想定される影響

ローカルユーザにより、クラッシュに関する情報を格納するために使用されるディレクトリに対するシンボリックリンク攻撃 (symlink attack) を介して、任意のファイルに誰でも読み取り可能な権限 (world-readable パーミッション) を設定されることで、権限を取得される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Fedora Project レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [NVD評価]
  2. 競合状態(CWE-362) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2012-5660
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2012-5660
更新履歴

  • [2013年03月21日]
      掲載