【活用ガイド】

JVNDB-2013-001057

Ruby on Rails におけるデータベースのクエリ制限を回避される脆弱性

概要

Ruby on Rails は、Active Record コンポーネントと JSON の実装におけるパラメータ処理の違いを適切に配慮しないため、データベースのクエリ制限を回避され、NULL チェックを実行される、または WHERE 句の削除を誘発される脆弱性が存在します。

本問題は、CVE-2012-2660 および CVE-2012-2694 と関連する問題です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.4 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


Ruby on Rails project
  • Rails 3.0.19 未満の 3.0.x
  • Rails 3.1.10 未満の 3.1.x
  • Rails 3.2.11 未満の 3.2.x
アップル
  • Apple Mac OS X 10.6.8
  • Apple Mac OS X Server 10.6.8

想定される影響

第三者により、巧妙に細工されたリクエストを介して、データベースのクエリ制限を回避され、NULL チェックを実行される、または WHERE 句の削除を誘発される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Debian Ruby on Rails project アップル レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2013-0155
参考情報

  1. JVN : JVNVU#92046435
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2013-0155
  3. CERT Advisory : ICSA-13-036-01A
更新履歴

  • [2013年01月15日]
      掲載
    [2013年02月05日]
      CVSS による深刻度:基本値と機密性への影響、完全性への影響、可用性への影響を変更
    [2013年02月20日]
      ベンダ情報:Debian (DSA-2609) を追加
      ベンダ情報:レッドハット (RHSA-2013:0154) を追加
      ベンダ情報:レッドハット (RHSA-2013:0155) を追加
    [2013年05月22日]
      CWE による脆弱性タイプ一覧:CWE-ID を変更
    [2013年06月07日]
      影響を受けるシステム:アップル (HT5784) の情報を追加
      ベンダ情報:アップル (HT5784) を追加
      ベンダ情報:アップル (APPLE-SA-2013-06-04-1) を追加