【活用ガイド】

JVNDB-2012-006144

GNU C Library の stdio-common/vfprintf.c における FORTIFY_SOURCE フォーマットストリング保護メカニズムを回避される脆弱性

概要

GNU C Library (別名 glibc) の stdio-common/vfprintf.c の vfprintf 関数は、SPECS 配列の割り当ての際に、alloca 関数を "適切に使用制限 (properly restrict the use of)" しないため、FORTIFY_SOURCE フォーマットストリング保護メカニズムを回避され、サービス運用妨害 (クラッシュ) 状態にされる、または任意のコードを実行される脆弱性が存在します。

本脆弱性は、CVE-2012-3404 および CVE-2012-3405 とは異なる脆弱性です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.8 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Canonical
  • Ubuntu 12.04 LTS
  • Ubuntu 11.10
  • Ubuntu 11.04
  • Ubuntu 10.04 LTS
  • Ubuntu 8.04 LTS
GNU Project
  • GNU C Library 2.12
  • GNU C Library 2.5
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Virtualization 3
  • Red Hat Enterprise Virtualization
  • Red Hat Enterprise Linux (v. 5 server)
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop (v. 5 client)
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop (v. 6)
  • Red Hat Enterprise Linux HPC Node (v. 6)
  • Red Hat Enterprise Linux Server (v. 6)
  • Red Hat Enterprise Linux Server EUS (v. 6.3.z)
  • Red Hat Enterprise Linux Workstation (v. 6)

glibc の上記バージョン以外も影響を受ける可能性があります。
想定される影響

攻撃者により、位置パラメータおよび多数の書式指定子を使用する巧妙に細工されたフォーマットストリングを介して、FORTIFY_SOURCE フォーマットストリング保護メカニズムを回避され、サービス運用妨害 (クラッシュ) 状態にされる、または任意のコードを実行される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Canonical GNU Project レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2012-3406
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2012-3406
更新履歴

  • [2014年02月12日]
      掲載