【活用ガイド】

JVNDB-2012-005951

Qt の QSslSocket::sslErrors 関数における誤ったエラーを報告される脆弱性

概要

Qt の QSslSocket::sslErrors 関数は、openSSL の特定のバージョンを使用している場合、間違ったロケーションからメモリを読むことができる "互換性のない構造のレイアウト (incompatible structure layout)" を使用するため、証明書の検証が失敗した場合に Qt が誤ったエラーを報告し、ユーザが証明書を受け入れてしまう危険なセキュリティ上の意思決定を行う原因となる脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


Canonical
  • Ubuntu 12.10
  • Ubuntu 12.04 LTS
  • Ubuntu 11.10
  • Ubuntu 10.04 LTS
Digia
  • Qt 4.6.5 未満
  • Qt 4.7.6 未満の 4.7.x
  • Qt 4.8.5 未満の 4.8.x
Novell
  • openSUSE 11.4
  • openSUSE 12.1
  • openSUSE 12.2

想定される影響

証明書の検証が失敗した場合に Qt が誤ったエラーを報告することで、ユーザが証明書を受け入れてしまう危険なセキュリティ上の意思決定を行う原因となる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Canonical Debian
  • Debian Bug report logs : #697582
Digia Novell レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 暗号の問題(CWE-310) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2012-6093
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2012-6093
更新履歴

  • [2013年02月27日]
      掲載