【活用ガイド】

JVNDB-2012-004721

Linux Kernel の fs/eventpoll.c におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Linux Kernel の fs/eventpoll.c 内の epoll_ctl システムコールは、EPOLL_CTL_ADD 操作における ELOOP エラーを適切に処理しないため、サービス運用妨害 (ファイルディスクリプタの消費およびシステムクラッシュ) 状態となる脆弱性が存在します。

本脆弱性は CVE-2011-1083 の修正が不完全だったことによる脆弱性です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.9 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 3.2.24 未満

想定される影響

ローカルユーザにより、循環的な epoll の依存関係の生成を試みる巧妙に細工されたアプリケーションを介して、サービス運用妨害 (ファイルディスクリプタの消費およびシステムクラッシュ) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2012-3375
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2012-3375
更新履歴

  • [2012年10月04日]
      掲載

公表日2012/07/25
登録日2012/10/04
最終更新日2012/10/04