【活用ガイド】

JVNDB-2012-004244

PHP の main/SAPI.c における HTTP レスポンス分割の保護メカニズムを回避される脆弱性

概要

PHP の main/SAPI.c の sapi_header_op 関数は、%0D シーケンス (キャリッジリターン文字) のチェックする間、ポインタを適切に処理しないため、HTTP レスポンス分割の保護メカニズムを回避される脆弱性が存在します。

本脆弱性は CVE-2011-1398 の修正が不完全だったことによる脆弱性です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


The PHP Group
  • PHP 5.4.0RC2 から 5.4.0

想定される影響

第三者により、巧妙に細工された URL を介して、HTTP レスポンス分割の保護メカニズムを回避される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Canonical Debian The PHP Group レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切な入力確認(CWE-20) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2012-4388
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2012-4388
更新履歴

  • [2012年09月12日]
      掲載
    [2012年10月22日]
      ベンダ情報:Ubuntu (USN-1569-1) を追加