【活用ガイド】

JVNDB-2012-003777

libotr におけるサービス運用妨害 (アプリケーションクラッシュ) の脆弱性

概要

libotr の下記の関数は、base64 の文字列をデコードする際、長さゼロのバッファを割り当てるため、サービス運用妨害 (アプリケーションクラッシュ) 状態となる脆弱性が存在します。

(1) src/b64.c 内の otrl_base64_otr_decode 関数
(2) src/proto.c 内の otrl_proto_data_read_flags 関数
(3) src/proto.c 内の otrl_proto_accept_data 関数
(4) toolkit/parse.c 内の decode 関数
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


The OTR Development Team
  • libotr 3.2.1 未満

想定される影響

第三者により、ヒープベースのバッファオーバーフローを誘発する値 "?OTR:===." を含むメッセージを介して、サービス運用妨害 (アプリケーションクラッシュ) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Canonical Debian Mandriva, Inc. The OTR Development Team オラクル レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. バッファエラー(CWE-119) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2012-3461
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2012-3461
更新履歴

  • [2012年08月22日]
      掲載
    [2012年09月20日]
      ベンダ情報:Ubuntu (USN-1541-1) を追加
    [2012年10月23日]
      ベンダ情報:オラクル (CVE-2012-3461 Denial of Service vulnerability in libotr) を追加