【活用ガイド】

JVNDB-2012-002972

Linux Kernel の fs/ext4/super.c におけるファイルシステムグループデータの不整合を誘発される脆弱性

概要

x86 プラットフォームおよびその他の不特定のプラットフォームで稼働する Linux Kernel の fs/ext4/super.c の ext4_fill_flex_info 関数には、ファイルシステムグループデータの不整合を誘発する、およびサービス運用妨害 (DoS) 状態となる脆弱性が存在します。

本脆弱性は、CVE-2009-4307 に対する修正が不十分だったことによる脆弱性です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.1 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 3.2.2 未満

想定される影響

攻撃者により、FLEX_BG グループのサイズが過度に大きいスーパーブロックを含む不正な形式の ext4 ファイルシステムを介して、ファイルシステムグループデータの不整合を誘発される、およびサービス運用妨害 (DoS) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 数値処理の問題(CWE-189) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2012-2100
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2012-2100
更新履歴

  • [2012年07月04日]
      掲載
    [2012年12月25日]
      ベンダ情報:レッドハット (RHSA-2012:1445) を追加