【活用ガイド】

JVNDB-2012-002818

qemu-kvm の pciej_write 関数におけるサービス運用妨害 (ゲストクラッシュ) の脆弱性

概要

qemu-kvm の PIIX4 Power Management エミュレーションにおける hw/acpi_piix4.c 内の pciej_write 関数は、PCI-ISA ブリッジが取り外される前に、デバイスに対するホットプラグの対応の有無を確認しないため、サービス運用妨害 (ゲストクラッシュ) 状態となる、および任意のコードを実行される脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.4 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Fabrice Bellard
  • QEMU

影響を受けるバージョン、およびアップデート可能なバージョンについては、ベンダ情報をご確認ください。
想定される影響

特権を持つゲストユーザにより、I/O ポート 0xae08 (PCI_EJ_BASE) に対して、巧妙に細工された値を送信されることで、サービス運用妨害 (ゲストクラッシュ) 状態にされる、および任意のコードを実行される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Canonical Fabrice Bellard KVM Group openSUSE project レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切な入力確認(CWE-20) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2011-1751
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2011-1751
  2. 関連文書 : Nelson Elhage - My KVM breakout code from my DEFCON/Black Hat 2011 presentation
  3. 関連文書 : Nelson Elhage - BlackHat/DEFCON 2011 talk: Breaking out of KVM
更新履歴

  • [2012年06月22日]
      掲載