【活用ガイド】

JVNDB-2012-002715

Linux Kernel の NFSv4 の実装におけるサービス運用妨害 (OOPS) の脆弱性

概要

Linux Kernel の NFSv4 の実装の fs/nfs/nfs4proc.c 内の __nfs4_get_acl_uncached 関数は、コピー操作の間に不正な長さの変数を使用するため、サービス運用妨害 (OOPS) 状態となる脆弱性が存在します。

本脆弱性は、CVE-2011-4131 に対する修正が不十分だったことによる脆弱性です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.6 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 3.3.2 未満

想定される影響

リモート NFS サーバにより、FATTR4_ACL 応答で大量のビットマップの単語を送信されることで、サービス運用妨害 (OOPS) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 数値処理の問題(CWE-189) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2012-2375
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2012-2375
更新履歴

  • [2012年06月15日]
      掲載