【活用ガイド】

JVNDB-2011-004664

Linux kernel の key_replace_session_keyring 関数におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Linux kernel の security/keys/process_keys.c の key_replace_session_keyring 関数は、特定の構造体メンバを初期化しないため、サービス運用妨害 (NULL ポインタデリファレンスおよび OOPS) 状態となる脆弱性が存在します。
本問題は、CVE-2010-2960とは異なる脆弱性です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.2 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 2.6.39.1 未満

想定される影響

ローカルユーザにより、keyctl 関数への KEYCTL_SESSION_TO_PARENT の引数を介して、サービス運用妨害 (NULL ポインタデリファレンスおよび OOPS) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. NULL ポインタデリファレンス(CWE-476) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2011-2184
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2011-2184
更新履歴

  • [2012年03月27日]
      掲載