【活用ガイド】

JVNDB-2011-002124

Linux kernel の ソケット実装におけるサービス運用妨害 (メモリ消費) の脆弱性

概要

Linux kernel の net/core/sock.c 内にある ソケット実装は、受信したパケットのバックログを適切に処理しないため、サービス運用妨害 (メモリ消費) 状態となる脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.5 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.8 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 2.6.34 未満
VMware
  • VMware ESX 3.0.3
  • VMware ESX 3.5
  • VMware ESX 4.0
  • VMware ESX 4.1
サイバートラスト株式会社
  • Asianux Server 3 (x86) 
  • Asianux Server 3 (x86-64) 
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 5 (server) 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 5.0 (client) 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 6 
  • Red Hat Enterprise Linux EUS 5.6.z (server) 
  • Red Hat Enterprise Linux HPC Node 6 
  • Red Hat Enterprise Linux Long Life (v. 5.6 server)
  • Red Hat Enterprise Linux Server 6 
  • Red Hat Enterprise Linux Workstation 6 

想定される影響

第三者により、大容量のネットワークトラフィックの送信を介して、サービス運用妨害 (メモリ消費) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダ情報及び参考情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux VMware サイバートラスト株式会社 レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. リソースの枯渇(CWE-400) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2010-4251
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2010-4251
  2. SecurityFocus : 46637
更新履歴

  • [2011年08月22日]
      掲載
    [2012年12月26日]
      影響を受けるシステム:VMware (VMSA-2011-0012) の情報を追加
      ベンダ情報:VMware (VMSA-2011-0012) を追加