【活用ガイド】

JVNDB-2011-001795

Adobe Reader および Acrobat にメモリ破損の脆弱性

概要

Adobe Reader および Acrobat には、メモリ破損の脆弱性が存在します。

Adobe Reader および Acrobat の、フォント解析処理にはメモリ破損の脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 9.3 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


アドビシステムズ
  • Adobe Acrobat X (10.0.3) およびそれ以前の Windows 版、Macintosh 版
  • Adobe Acrobat 9.4.4 およびそれ以前の Windows 版、Macintosh 版
  • Adobe Acrobat 8.2.6 およびそれ以前の Windows 版、Macintosh 版
  • Adobe Reader X (10.0.1) およびそれ以前の Windows 版
  • Adobe Reader X (10.0.3) およびそれ以前の Macintosh 版
  • Adobe Reader 9.4.4 およびそれ以前の Macintosh 版
  • Adobe Reader 8.2.6 およびそれ以前の Macintosh 版
ターボリナックス
  • Turbolinux Client 2008 

想定される影響

細工された PDF ドキュメントを閲覧することで、任意のコードを実行される可能性があります。
対策

[アップデートする]
Adobe が提供する情報をもとに最新版へアップデートしてください。
詳細は、開発者が提供する情報をご確認ください。

[ワークアラウンドを実施する]
以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
  * Enhanced Mitigation Experience Toolkit (EMET) を利用する
  * Adobe Reader および Acrobat でJavaScript を無効にする
  * ウェブブラウザ上での PDF ファイルの自動表示を無効にする
   PDF の自動表示を無効にする設定方法は、ウェブブラウザにより異なります。
  * 不審な PDF ファイルを開かない
   不審なメールに添付されている PDF ファイルや、不審なウェブサイトに掲載されている PDF ファイルを開かないようにする。
ベンダ情報

アドビシステムズ ターボリナックス 富士通
  • 富士通 セキュリティ情報 : TA11-166A
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. バッファエラー(CWE-119) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2011-2105
参考情報

  1. JVN : JVNTA11-166A
  2. JVN : JVNVU#264729
  3. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2011-2105
  4. JPCERT 緊急報告 : JPCERT-AT-2011-0017
  5. 警察庁 @police : アドビシステムズ社の Adobe Reader および Adobe Acrobat のセキュリティ修正プログラムについて(2011年06月15日)
  6. US-CERT Cyber Security Alerts : SA11-166A
  7. US-CERT Vulnerability Note : VU#264729
  8. US-CERT Technical Cyber Security Alert : TA11-166A
  9. Secunia Advisory : SA43269
  10. SecurityFocus : 48248
  11. SecurityTracker : 1025658
更新履歴

  • [2011年06月30日]
      掲載