【活用ガイド】

JVNDB-2011-001276

ISC BIND にサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

ISC BIND サーバには、IXFR 転送およびダイナミックアップデートの処理に起因するサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.1 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


ISC, Inc.
  • BIND 9.7.1 および 9.7.2

想定される影響

第三者によって、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受ける可能性があります。
対策

[アップデートする]
BIND 9.7.1 または 9.7.2 を使用しているユーザは、ISC が提供する情報をもとに BIND 9.7.3 にアップデートしてください。

BIND 9.7 より前のバージョンは本脆弱性の影響を受けないため、現在もサポートされている BIND 9.6.x, 9.6-ESV-Rx および 9.4-ESV-R4 はアップデートする必要はありません。なお、BIND 9.5 はサポート終了となっています。また、BIND 9.8 は本脆弱性の影響を受けないとのことです。

[ワークアラウンドを実施する]
アップデートを適用するまでの回避策として、ISC は以下の方法を紹介しています。

“Depending on your performance requirements, a work-around may be available. ISC was not able to reproduce this defect in 9.7.2 using -n 1, which causes named to use only one worker thread, thus avoiding the deadlock. If your server is powerful enough to serve your data with a single processor, this option may be fast to implement until you have time to perform an upgrade.”
ベンダ情報

ISC, Inc.
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. リソース管理の問題(CWE-399) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2011-0414
参考情報

  1. JVN : JVNVU#559980
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2011-0414
  3. JPRS : (緊急)BIND 9.7.xの脆弱性を利用したサービス不能(DoS)攻撃について
  4. Secunia Advisory : SA43443
  5. SecurityFocus : 46491
  6. SecurityTracker : 1025110
  7. VUPEN Security : VUPEN/ADV-2011-0466 
更新履歴

  • [2011年03月24日]
      掲載