【活用ガイド】

JVNDB-2011-001029

Linux kernel の s/exec.c におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Linux kernel の s/exec.c には、環境と引数の配列を介してメモリが使用される際、 Out of Memory (OOM) Killer が動作しないため、サービス運用妨害 (DoS) 状態となる脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.9 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 2.6.37 未満
VMware
  • VMware ESX 3.0.3
  • VMware ESX 3.5
  • VMware ESX 4.0
  • VMware ESX 4.1
サイバートラスト株式会社
  • Asianux Server 3 (x86) 
  • Asianux Server 3 (x86-64) 
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 5 (server) 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 5.0 (client) 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 6 
  • Red Hat Enterprise Linux HPC Node 6 
  • Red Hat Enterprise Linux Server 6 
  • Red Hat Enterprise Linux Workstation 6 

想定される影響

ローカルユーザにより、巧妙に細工された exec システムコールを介して、サービス運用妨害 (DoS) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux VMware サイバートラスト株式会社 レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. リソースの枯渇(CWE-400) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2010-4243
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2010-4243
  2. Secunia Advisory : SA42884
  3. SecurityFocus : 45004
  4. ISS X-Force Database : 64700
更新履歴

  • [2011年02月03日]
      掲載
    [2011年03月18日]
      影響を受けるシステム:レッドハット (RHSA-2011:0283) の情報を追加
      ベンダ情報:レッドハット (RHSA-2011:0283) を追加
    [2011年05月02日]
      影響を受けるシステム:ミラクル・リナックス (kernel-2.6.18-194.11.AXS3) の情報を追加
      ベンダ情報:ミラクル・リナックス (kernel-2.6.18-194.11.AXS3) を追加
    [2011年08月23日]
     ベンダ情報:ミラクル・リナックス (kernel-2.6.18-194.11.AXS3) を更新
      ベンダ情報:ミラクル・リナックス (kernel-2.6.18-194.13.AXS3) を追加
    [2012年12月26日]
      影響を受けるシステム:VMware (VMSA-2011-0012) の情報を追加
      ベンダ情報:VMware (VMSA-2011-0012) を追加