【活用ガイド】

JVNDB-2011-001021

Linux kernel の blk_rq_map_user_iov 関数におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Linux kernel の block/blk-map.c 内にある blk_rq_map_user_iov 関数は、unaligned マップに関する処理に不備があるため、サービス運用妨害 (DoS) 状態となる脆弱性が存在します。

本脆弱性は CVE-2010-4163 の修正が不完全だったことによる脆弱性です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.7 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 2.6.37 未満
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux 5 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 6 
  • Red Hat Enterprise Linux HPC Node 6 
  • Red Hat Enterprise Linux Server 6 
  • Red Hat Enterprise Linux Workstation 6 

想定される影響

ローカルユーザにより、SCSI デバイスのデバイス ioctl 内にある zero-length I/O リクエストを介して、サービス運用妨害 (DoS) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. リソース管理の問題(CWE-399) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2010-4668
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2010-4668
  2. SecurityFocus : 45660
  3. ISS X-Force Database : 64496
更新履歴

  • [2011年02月01日]
      掲載
    [2011年03月29日]
      影響を受けるシステム:レッドハット (RHSA-2011:0330) の情報を追加
      ベンダ情報:レッドハット (RHSA-2011:0330) を追加