【活用ガイド】

JVNDB-2010-002993

Linux kernel の keyctl_session_to_parent 関数におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Linux kernel の security/keys/keyctl.c のkeyctl_session_to_parent 関数は、特定のペアレントセッションキーリングの存在を想定するため、サービス運用妨害 (NULL ポインタデリファレンスおよびシステムクラッシュ) 状態となる脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.2 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 2.6.35.4 およびそれ以前

想定される影響

ローカルユーザにより、keyctl 関数への KEYCTL_SESSION_TO_PARENT 引数を介して、サービス運用妨害 (NULL ポインタデリファレンスおよびシステムクラッシュ) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダ情報および参考情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. NULL ポインタデリファレンス(CWE-476) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2010-2960
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2010-2960
更新履歴

  • [2012年03月27日]
      掲載