【活用ガイド】

JVNDB-2010-002483

Linux kernel の KVM 実装におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Linux kernel の KVM 実装には、FS および GS のセグメントレジスタサービスを適切にリロードしないため、サービス運用妨害 (DoS) 状態となる脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.9 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 2.6.36 未満
レッドハット
  • RHEL Virtualization 5 (server) 
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 6 
  • Red Hat Enterprise Linux HPC Node 6 
  • Red Hat Enterprise Linux Server 6 
  • Red Hat Enterprise Linux Workstation 6 
  • RHEL Desktop Multi OS 5 (client) 

想定される影響

ホスト OS ユーザにより、編集された Local Descriptor Table (LDT) と連動する KVM_RUN ioctl コールを介して、サービス運用妨害 (DoS) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. リソースの枯渇(CWE-400) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2010-3698
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2010-3698
  2. SecurityFocus : 44500
更新履歴

  • [2010年12月13日]
      掲載
    [2011年04月08日]
      ベンダ情報:kernel.org (ChangeLog-2.6.35.12) を追加